2014年2月16日日曜日

下山/DECO-凸-

日本のロックバンドの2ndアルバム。
2014年にツクモガミからリリースされました。

それなりにCDやら何やらを買っていて、気がつくと結果的に苦手なジャンルがある訳です。特に嫌いという訳でないけどちょっと苦手意識があるというか。まあいくら暇人でも世界で今リリースされているすべてのジャンルを聞き通すことは難しいでしょうから、ある種仕方のないことなのでしょうが。
この下山というバンドは今は東京で活動しているそうですが、元は大阪で2009年に結成されたバンドのようです。4人組。
色目が派手で奇抜な格好、大阪出身、若さが爆発したかのような勢いがあるアバンギャルドな音楽性、一つ一つの要素は問題ないのですが全部そろうと、「これはある種のバンドだぞ…」と私の中で警戒心がその鎌首をもたげるのでした。
デーモン小暮閣下も「メタルは様式美!」とおっしゃっておりましたから、日和見で保守的な(←こちらの形容詞は私にかかります。)メタルを好む私としてはちょっとこれは(自分の中での勝手な)抵抗があるわけで。この下山というのもその適当なんだか意味があるんだか分からない奇抜なバンド名とともに以前から目にしていたのですが、恐いもの見たさでとあるサイトのインタビューなんかを読んでみると、最後にやはりyoutubeの動画が埋め込んでいる訳で、それはまあやはり恐いもの見たさで視聴してみる訳です。「ああ、やっぱり苦手だな」という安心感とともにそっとブラウザを閉じるはずでした。

カエルをぎゅっとつぶしたような独特の声、軽いものの良く跳ねるドラム。ぶーぶーわめくようなベース。そして明らかに弾き過ぎでノイジーなギター。
あ、これ結構格好いい。大分長くなる訳ですが、私はそうしてこのCDを買ったのでした。

完全に先入観を持っていたものに逆にやられてしまった訳であります。これは恥ずかしい。けど結構楽しい経験でもあります。私は軽薄な音楽愛好者なので結構恥知らずなもんです。

日本のロックバンドはあまり五月蝿くないなあと思っているいかにも洋楽至上主義者な私ですが、このバンドは兎に角ギターが竜巻のようにやかましく、そいつが曲が始まったとたんに走り出して無理矢理曲を引っ張っていくような、そんなイメージ。
躁病になったブラックメタル然としたトレモロさもちょっとあって、どう考えても憂いのあるブラックゲイザーには聴こえない、いかにもやさぐれた感じが我が道を往く謙虚さのように感じられて個人的にはグッドでした。へ
そしてあくまでもメロディラインはポップといって良いほどのキャッチーさがあるところも逆に好感が持てたり。一秒後には何をしているのか予測つかない暴走するカオスさもあってまあよくもまあキメラのように2つの要素をくっつけたものだと感心。

若さだなと一言で片付けるのはちょっともったいないくらいのエネルギーじゃないでしょうか、これは。歌詞の意味不明さは難解ぶっているというよりは、照れくさいのかな?と感じさせるような、歪めたまっすぐさというのでしょうか。上から目線で申し訳ないのですが、それも何か好感が持ててよし。
前にもどれかの記事で書いたけど、俺たちこう思ってますけどをこうストレートに持ってこられるとこちらとしても居住まいを正してそれじゃあ聴かせていただきます、という(私の勝手な)やり取りがあって、なんだか良いものですね。

というわけで私は完全にやられてしまったCD。
格好いいので視聴位したって良いと思うのよ、私は。

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