2016年7月10日日曜日

BOMBORI/we are cured,fuck you

日本は東京のスラッジコアバンドの3rdアルバム。
2016年に自主リリースされた。彼らのBandcampで無料で公開されている。
2011年に武蔵野美術大学の学生によって結成されたバンドでオフィシャルサイトによると現在は4人編成。Guilty Forestさんのインタビューによると過去はツインドラム体制だった事もあるようだ。私は過去の音源も聴いた事ないし、名前を知っているくらいだったのだが、今作がリリースされるとやにわにTwitterで「BOMBORIがヤバい」というツイートが目立つようになり、それではと思ってダウンロードした次第。結果からいうとヤバかったです。

「俺たちはいやされる、くたばれ」と題された今作、何となく一風変わったハードコアを演奏するバンドなのでは?と根拠無く思っていたのだが、聴いてみると完全に殺傷力の高いスラッジをやっていて驚いた。それも相当ピュアかつややオールドスクールなタイプ。私の好きなGriefを彷彿とさせる様なフィードバックノイズ多めのトーチャーっぽさもあり、現在にこんな音を出すバンドがいるなんて驚きであり、嬉しさしか感じない。
全く親しみやすさがなく、どす黒さがノイズの奔流になってあふれてくる。この手のスラッジに私が感じる良さはブルータルさは勿論、陰湿さ、底意地の悪さ、そして停滞した諦観・放心だろうか。この音源はこれらをほぼすべて備えている。悪意をぶちまけた様な途切れないフィードバックノイズを断ち切り、そしてまた続いていく、タメが強烈に意識された引き延ばされたリフがズルズルと曲を引きずっていく。もったりとした沼を這い回るベース、そして沼が盛り上がっていくように浮上してくるボーカル。
反復的なリフが酩酊感をもたらす。所謂”ポスト感”は皆無で徹頭徹尾暴力的。殺傷力だけならハードコアで良いのだが、なんといってもスラッジ特有の「もう駄目だ」感が余すところなく演出されていてそこが素晴らしい。
トーチャー成分色濃い前半からスピードアップする中盤〜後半、全10曲で34分というコンパクトな構成も素晴らしく、そういった意味だと意外に敷居は高くないのではなかろうか。全編トーチャーも聴きたい気持ちもあるが。アルバムを通しての聴きやすさという意味では非常にバランスが良い。

いやーこれは本当良いです。ヤバいヤバいと言われるのが納得の出来。2016年に日本のバンドがこの音を出しているというのは個人的にとても嬉しい。次はどんなの出してくるんだろうと早くも気になっているのだが、まずは前作を聴いてみるのが先かな。非常にオススメ。

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