2018年5月5日土曜日

xRepentacex/The Sickness of Eden

イギリス南東部のハードコアバンドの1stアルバム。2015年にCarry the Weight Recordsからリリースされた。
バンド名の前後に「x」がついていることからも分かる通り(ヴィーガン)ストレート・エッジのバンド。結成は2013年。音楽的にはニュースクール・ハードコア/フューリー・エッジに属する。ここのところフューリー・エッジかっこいいなと思ったのだが、最近感想を書いたArkangelやSentece、Reprisalなどはいずれもすでに解散しているバンドなので現行で彼らのスタイルを引き継いで活動しているバンド、ということでこの音源を買ってみた。

「エデンの病」というタイトルもそういう世界観も含めて引き継いでいることが分かってニヤリとしてしまうが、中身の方もまごうことなきフューリー・エッジ。ただこれも単にリバイバルというよりはかなりモダンな形にアップデートしている。メタル的な表現は何と言ってもSlayer直系と称される単音リフを中心に、さらにその周辺部にはよりメタリックな音を惜しげもなく配置。落とし所だけでなく、単音リフの後ろ側に単音にこだわらない低音ゴリゴリリフを入れているので圧倒的に迫力が増している。ニュースクールな悲鳴のような高音ハーモニクスも随所に配置していて、とにかくモッシーでいかつい。えぐい感じでゴロゴロいっているベースがなんともハードコア的。随所にその不穏な鎌首をもたげている。ボーカルは完全にハードコア・スタイルの喉をからして叫ぶ高音特化タイプ。
いいなと思うのはただ落とすだけでなくて、つまりモッシュパートのみが本番で曲の後の部分はただそこにも低くまでの前奏にすぎない、というパターンではなく、きっちり速いパートもえらくかっこいい。単音リフにブリッジ・ミュートをかませる中速パート、低速に落とし込むパートももちろん、高速で疾走するパートもきっちり練り込まれていて文句なしにかっこいい。
表現力を豊かにするためにメタルの要素を取り込んだ、とはよく聴くけどフューリー・エッジはシンプルかつ、あくまでもハードコアなのでここの混交が結構理想的なのではなんて思ってしまう。途中世界観を煽るインストを挟みつつ全8曲22分であっという間に終わってしまう。無駄な要素一切なし。あまりリフレインがなく、一直線に進んで終わっていくというのは、なるほどメタル的ではなくてハードコア的な要素なのかもと思った。

いかついハードコア聞きたいなら是非どうぞ。パワーバイオレンスとは全く違う野蛮さ。

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